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会社員は65歳からの仕事を探す

今回の相談者は、この3月に65歳定年後再雇用期間満了で退職した方。長年、製造現場の生産管理や資材発注、受入れ、材料の棚卸等の業務に従事された。昨年2020年の年末ころから、この4月からの再就職を目指して、ハローワーク参りをしていたとのこと。この4月に雇用保険の高年齢求職者給付金(50日分)を受給した。未だ再就職は決まっていない。

65歳以降の求人状況について、以前このように書き出した。
「65歳以降も働くのはもう計算できない。ハローワークには求人票はほとんどない。会社の65歳以降再雇用は、到底見込めない現実。」 都会では違うかもしれないが。

会社員は65歳以降の収入を夢見る先日、自分の周りの先輩会社員の方の60歳定年後の働く姿をインタビューしてきました。で、65歳再雇用終了後はどうするの? https...

会社員は65歳で放り出される

現在ほとんどの会社は、60歳定年後再雇用で65歳期間満了だ。70歳まで雇用延長してもらえるのは、特異なスキルをもつごく一部の専門職。いわゆる職人さんだ。ほとんどの会社員は65歳で会社から放り出される。無職になった瞬間、収入の道が途絶える。積極的に雇ってくれる会社もほとんどない。仕事探しで困る年齢が65歳だ。

年金満額受給年齢である65歳から仕事を探す理由

65歳求職者は、60歳求職者よりも不利だ。くくりとしては同じ60歳以上だが、企業側は65歳以上の雇用にはまだまだ及び腰だ。

ただ、65歳になると年金が満額支給となる。仕事をしなくても食べていける金額になる人もいる。最低限の生活は年金で保障されている状態になる。

ではなぜ再就職を希望するのか。

  • 明日からの生活費に困るシニア
  • 精神的健康のために働きたいシニア

明日からの生活費に困るシニア

65歳からの仕事は、例え契約社員とは言え会社の社員という職は望むべくもない。受給できる年金額にアルバイトやパートでの収入を組み合わせて、老後の生活費を考えていくほうが、比較的次の仕事が見つかり易い。

建設現場の後片付け、用務員、ポスティング、駐車場誘導、建設現場監視、清掃業務、寮管理業務、介護補助、給食調理補助、送迎バス運転業務、スーパーの品出しなど体力勝負の仕事がある。

2つ掛け持ちせざるを得ない場合もあるだろう。複数のアルバイトやパートを維持しながら、長期的に働ける職を探す。体力があり、健康であれば年齢を問わないパートやアルバイトを見つけて確保する。マンションの管理人とか。

ただ、いずれにしても60歳求職者との争いとなる。勝ち上がるため健康維持とガッツが必要だ。

精神的健康のために働きたいシニア

暇がシニアの精神と健康の大敵。暇があり過ぎると何をしてよいやら奥さんにつきまとい粗大ごみ扱いとなる。一日の大部分を仕事に費やす生活が出来れば、朝出勤して夜帰宅するという生活のリズムが生まれ、奥さんにも喜ばれる。

社会とつながっていたいという最もな理由を捏ね、ハローワーク通いとなる。今回の彼もこちらの理由。

老害を振り撒かない

精神的健康のために働きたいシニアの場合、自分の都合のよい時間に都合よく働きたい。この背景には、年金受給で最低限の生活は確保できるので余生をもっと自分の都合で楽しみたいという動機がある。

そのため、パートやアルバイトを探す姿勢も、相手の業務に貢献しようなどと考えたりしない。あくまでも自分の都合優先である。10連敗、20連敗を続けているのだが、すべて相手会社側のせい。自分を振り返ったりはしない。

東北の片田舎では、65歳無職の方には、地区の仕事が待っているはずなのだが、協調性のない彼は周りの地域住民たちからも煙たがられているらしい。奥さんもさぞお困りだろう。

ハローワークでも老害をまき散らしているらしい。ハローワークの職業相談員の方、お疲れ様です。

まとめ

65歳から働くには、年齢制約がない、あるいは少ないパートやアルバイトを上手く組み合わせて自分好みの働き方をするほうが楽である。何が何でも会社勤めでないとダメという発想を捨てて、今まで経験したことがない働き方に挑戦してみる。そして、今一度「思いやり」という言葉を思い出した方がよさそうである。

この仕事は誰かの役に立っている。

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