日常

FIRE:シニア世代よりも若手に意味がある

FIRE:Financial Independence Retire Early という考え方は、シニア世代よりも若手に意味があると思っています。日本の企業では、終身雇用形態が崩れ、転職や早期退職、副業の推奨が行われています。

FIREとは、早期退職することで労働をせず、経済的には貯蓄や株などの運用資金によって自立していることを言います。が、ここでは、完全FIREではなくて、その一歩手前の経済的自立について考えてみる。

昭和世代

昭和生まれの自分は、昭和世代の生き方、考え方の元に育って、生活してきました。がしかし、決して昭和世代の考え方で生きているわけではありません。チャンスがあれば、FIREしたいとは考えていたのです。そのチャンスは何度もあったと今振り返れば思いますが、みすみす自分からそのチャンスを手放したというわけで現在に至っています。

考え方

昭和世代の考え方はこれです。異論認めます。

  • 勤労の義務
  • 納税の義務
  • 子供に教育を受けさせる義務

日本国憲法に護られた義務教育の名の下に、大量画一教育のおかげで、昭和30年40年世代の若者は、みんな高度経済成長という撒き餌に目が眩みながら、納税マシーン化していきました。そして、その世代の考え方を継承するために、いい大学、いい会社、いいとこの嫁といった価値観を子供たちに押し付けてきたのです。これらは、全て

  • 新卒一括採用
  • 終身雇用
  • 年功序列
  • 源泉徴収・年末調整

という、当時大蔵省官僚たちの「黙って納税してくれる国民を作りたい」という都合にあわせて義務教育が実施された結果です。偏差値という便利なツールがありましたね。

それを知ってか知らずか、高度経済成長という飴を享受しながら、確かに生活水準の向上を実感しながら、何の疑いもなく親の言う通りに育ち、進学し、就職し、結婚し、家庭を持ち、会社に尽くしてきた間もなく還暦になろうとしている「昭和世代の若者たち」。

若者は賢い

現在の若者は、いくつも「〇〇離れ」などと言われるように、上の世代のような贅沢志向や物欲を持たない傾向が強い。まあ高度経済成長やバブル景気を経験していないことも影響があるのだろう。また、昭和時代、平成時代を支えてきた一括採用・終身雇用・年功序列といった制度が崩壊してきていることも大きな要因か。

上級官僚の目論見は、徐々に崩れ落ちていく。残されたのは大量の国債……。

最低限のコンパクトな生活を続けることを前提とした資産を元に、負荷を感じるサラリーマン生活を早期にリタイアするFIREは、今の時代を象徴する生き方の一つなのかもしれない。

若者に支持されるFIREのムーブメント

数年前に比べると「FIRE」という言葉もだいぶ浸透し、日本で目にする機会も増えたが、それでもまだすべての世代に馴染みある言葉というわけではない。直訳では「経済的自立と早期退職」であると冒頭で述べたが、単に「お金をいっぱい貯めて早く仕事を辞める」というものではない。

最低限のコンパクトな生活を続ける

支出額については、FIRE発祥の地米国発の「4%ルール」という指標もある。ギリギリ生活できるレベルに節約しての生活費が投資元本の4%以内ならば、資産を減らさずに生活できるという考え方だ。

FIREを目指す若者に知って欲しい

自分が使えてきた社長さんたちには、いろんな考え方をした社長さんたちがいました。特に影響を受けた社長さんは、

  • 沢山稼ぐ
  • 沢山納税する
  • 沢山会社を作り
  • 沢山儲けて
  • 沢山配当を出す

という考えの方でした。納税制度を理解し、所得税住民税で50%の高額所得者となりながらも、税率20%の配当所得で活き活きと新しい会社を作っていくバイタリティ溢れる社長さんでした。特に、他人の嫌がる仕事で新しい会社を作り、

  • 糞尿運搬処理
  • 建築現場の解体
  • 産業廃棄物処理・リサイクル
  • 下水の浄化設備

などの”所謂汚い仕事をする”会社を作っては、バンバン利益を出し、バンバン配当をしていました。株主1人だから会社の儲けは全部自分のものってすごくないですか。

稼ぎ口は複数持つ

FIREした若者は、大きく2種類。完全FIREとセミFIRE。

是非、仕事は嫌いにならないで欲しい。会社組織がばかなら、社長になったらいい。自分で全部決められる。

資産配当からの収入と会社経営の収入。稼ぎ口を複数持てば、全滅の危機は遠ざかっていきます。

若くしてFIREできる能力を是非死蔵しないで欲しい。

まとめ

あなたが望むのは「一生は働きたくない」という道かも知れません。

でも、その道は孤独。どうかその能力を死蔵せず、子々孫々まで伝えて欲しい。

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