寂しい日本株式市場を盛り上げてくれた「海運祭り」。主役の3兄弟、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)は、9月27日新高値を最後に共に値を大幅に下げ、討ち死に状態。
月が替わり、ツキが変わってしまったのでしょうか。明日10月4日の株価を探ってみる。
日本株式市場を取り巻く環境
企業の業績が良くても、環境が整わなければ、株価上昇は見込めない。
自由民主党新総裁選挙を終えて
菅義偉首相が自民党総裁選の不出馬を表明した9月3日に始まった日本株式市場の大幅高は、総裁選で岸田氏が選択され、市場は「期待感の欠如」と言う評価のようで、株価は大幅に下がりました。
9月14日に日経平均株価が31年ぶりの高値を付けたこともあった相場だが、「総裁選祭りは終わり」、何の変化もない元の日常に戻ったようだ。
日本株は菅氏不出馬表明の終値下回る
「プラマイゼロ」になってしまったようです。
大型経済対策に期待
10月4日に国会で首相に選出される見通しの岸田文雄新総裁は、年内に数十兆円規模の経済対策を打ち出す方針を示している。[東京 3日 ロイター]
相当大規模な補正予算、衆院選直後に編成
「まだだ、まだ終わらんよ」
この大型経済対策は期待が持てます。11月の総選挙、その後の大型経済対策、年末までまだまだ楽しめるようです。
川崎汽船(9107)の株価は?
普通なら取り組みが壊れて、75日平均線を割り込むところでしょう。が、なかなか株価は下げませんよ。個人の感想です。
日足チャート
株価は25日平均を割り込み下げました。このまま75日平均線を割り込むところでしょう。
個人的には、この下げは75日平均で跳ね返されて再度上昇と考えているところですが(個人の感想です)、
- 大型経済対策が予定されている
- 業績の急激な改善が裏付けられている
- 出来高は減っていない
だけに、明日の動きは目が離せません。
強気弱気意見の対立
今回の業績の急激な改善のポイントとなる運賃は、「コンテナ船」だけでなく、ここに加えて「ばら積み船」も勘案されているようです。2Q業績報告で、「驚くような利益」が生まれる可能性が高いようです。
しかし、このところの株価上昇は、余りに急激過ぎて、乖離率がいつも気になる状況、目標株価はまだまだ上とはわかっていても、9月17日の株価位置は結構目が眩みました。いつナイアガラフォールが起きてもおかしくない、一端利確が雪崩のように起こってもおかしくない株価位置でした。
市場には様々な意見があります。どう考えようと個人の自由です。しかし、こういった意見対立が、激しい仕手戦に発展するのです。ようやく株価が下落して、いなごの振い落しが終わり、明日の相場が楽しみになりました。意欲のある、手替わりする「本尊様」が新たに相場に参加するかどうか、じっくりと見守りたいと思います。
出来高は減っていません。取り組みはまだ残っているように思えます。
個人的な希望
為替が円安に振れてきました。大型経済対策やインフレの後は増税、消費税の引き上げです。もしかしたら、キャピタルゲイン税が20%から30%へ増税されるのでしょうか。膨れ上がり続ける社会保障費を賄うために上げてきた社会保険料は、もうこれ以上は増税できませんから、別の財源が必要です。
ここ数年が老後資金をまとめる最後の機会でしょう。海運祭りは終わってもらっては都合が悪いのです。
まとめ
先週でも株価の一日の振れ幅は、600円~1,000円あるのです。200円くらい取れないでしょうか。その欲張りが火傷のもと。
海運株3兄弟の株価はお祭り騒ぎ
一生に一度のビッグウェーブ!乗り遅れるな!?
買う阿呆に、見る阿呆。同じ阿呆なら買わなきゃ損々。あ!売る阿呆もいます。絶賛大募集中。
株式投資は自己責任で
株式投資は、さまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なわなければなりません。