みんな大好きJT株(2914)。先日買わない3つの理由を書き、チャート面から様子を見て、2Qの決算発表を待っていました。2021年8月13日の週の株価動向について考えてみる。
JT株
JT <2914> が7月30日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比30.5%増の2251億円に拡大した。
2021年8月13日株価終値
終値2,161円。2Q決算発表後の8月2日は2,200円の売り物をものともせず、高値2,213.5円まで上昇。出来高も847万株まで膨れていく。
2Q決算発表後の動き
2週前は、2,200円の壁に何度も跳ね返された。
それが、2Q決算発表後の8月2日からの3営業日間には、軽々と2,200円を超えていきます。
まあしかしながら、3日目の8月4日は始値が高値で、その後はズルズルといつもの位置に戻っていきます。結局、8月13日終値は、2,161円。
2Q決算発表内容が良かっただけに、個人投資家が色めきだったのでしょう。出来高を伴って上昇と、いい流れだったのですが、途中で気が付きました。
「Ploom x」がシェアを奪取したわけではない。
JTのたばこはもはや海外売上高比率が高いのだが、RRPのシェアが10%程度というのが許せないらしい。はっと我に返ったわけです。
定位置から一段階上昇するには「Ploom x」のシェア拡大が欠かせません。今後の動向を見守っていきたいと思います。
安値は切り上がっている
そうは言っても、安値が切り上がっていることも事実。みんなJTが頑張って切り返すのをじっと待っている。2,071円はもはや無理な水準か。
2Q決算発表と同時に、紙巻たばこと葉巻たばこの小売定価改定を発表。今年10月のたばこ税増税(1箱20円)に伴い、30~40円/箱の値上げを発表。増税分を全て価格転嫁。この影響も見極めたいところ。
まとめ
海外たばこの利益拡大が順調ななか、今後紙巻、葉巻たばこのプライシング効果とRRPシェア拡大に伴う利益成長が待たれるところ。もはや、2,071円を狙うのは難しいのでしょうか。
「Ploom X」もいろいろな施策で賑わっているようでなによりです。特別価格で浸透を図る(その分販促費は掛かるが既に見込み済みか)作戦のようです。
株式投資は自己責任で
株式投資は、さまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なわなければなりません。