こんにちは、kurochanです。

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もうすぐ2025年も終わりますね。

NISA運用5年目:今年の振り返り今年も早いもので、もう12月に入りました。 街が慌ただしくなるこの時期、私の恒例行事となっているポートフォリオの棚卸しを行いました。 ...

雪国暮らしの私にとって、冬のエネルギーコストは切実な問題ですが、私のポートフォリオの中でその「エネルギー」が別の意味で熱を帯びています。

そう、

INPEX(1605)

です。

まずは今年のチャートをご覧ください。

今年の新NISA枠で購入し、

春先の一時的な下落(あそこは肝を冷やしました…)

を耐え抜き、

気づけば株価は購入時から約1.6倍。含み益は十分、配当もたっぷり。

普通なら「ここで一旦利益確定(利確)!」と叫びたくなる局面ですが、私は決めました。 このINPEX、売却せずに「鉄の意志」で永久保有します。

今日は、あえて冷静に「今、INPEXを買うべきではない(かもしれない)理由」を分析した上で、それでも私がガチホールドを決め込んだ理由をお話しします。

あえて挙げる「INPEXを買わない」3つの懸念(プロット)

投資は「良いこと」ばかり見ていては足元をすくわれます。 もし私が今、キャッシュポジションに戻って「今からINPEXを買うか?」と聞かれたら、正直悩みます。その理由は、以下の3つの「逆風」が吹く可能性があるからです。

1.原油需給の緩和リスク

現在、エネルギー市場では「供給過剰」の懸念が強まっています。

供給の増加: アメリカや南米(ガイアナ、ブラジル等)での増産が続いている上、OPECプラスも協調減産の縮小(増産)へ舵を切るタイミングを探っています。

需要の鈍化: 特に中国経済の減速により、かつてのような爆発的なエネルギー需要の伸びが期待しづらくなっています。

INPEXへの影響: INPEXの利益は原油・ガス価格に直結します。もし原油価格が1バレル70ドルや60ドル台へ下落トレンドに入れば、現在の好業績や高配当が維持できなくなる(減益・減配)リスクがあります。

2. 「脱炭素」による長期的な資産価値の不透明感

長期投資を前提とする場合、化石燃料セクター特有の構造的な逆風は無視できません。

座礁資産化のリスク: 世界的に脱炭素への圧力が再燃した場合、現在保有している権益や埋蔵量が将来的に掘り出せなくなる、あるいは価値が激減する「座礁資産」となるリスクがあります。

再エネ投資の負担: INPEXも水素やアンモニア、再エネ分野へ巨額投資を進めていますが、これらが化石燃料事業と同等の高収益を生むまでには長い年月がかかります。その「移行期間」においては、投資コストが利益を圧迫し、株価の上値を重くする可能性があります。

3. 為替(円高)への感応度が高い

INPEXは海外売上比率が高く、円安が業績を押し上げてきた側面が強い銘柄です。

円高リスク: 今後、日米金利差の縮小などで円高方向にトレンドが変わった場合、原油価格が変わらなくても円換算での利益は目減りします。「原油安」と「円高」が同時に起きる(ダブルパンチ)局面では、株価が急落する傾向があるため、ボラティリティ(価格変動)を嫌う安定志向のポートフォリオには不向きかもしれません。

これらは、これから新規で買う人にとっては無視できない「買わない理由」になり得ます。

それでも私が「鉄の意志」で保有し続ける理由

これだけのリスクがあるのに、なぜ売らないのか? それは、私の投資目的が「キャピタルゲイン(値上がり益)」ではなく、老後の「自分年金(インカム)」作りだからです。

1. 圧倒的な「含み益バリア」

今年の年初、まだ安かった時期に仕込めたことが最大の強みです。 仮に上記のリスクが顕在化して株価が20〜30%暴落したとしても、私の買値まではまだ余裕があります。この「含み益というクッション」があるからこそ、多少の嵐が来ても、配当をもらいながらやり過ごすことができます。

2. 「取得単価」ベースの高利回り

現在の株価で見れば配当利回りは下がっていますが、私の「購入簿価」に対する利回りは極めて高い状態です。これを手放して、今の相場でこれ以上の高配当株を探すのは至難の業。 「金の卵を産むニワトリ」を、肉屋に売る必要はありません。

3. 老後資金の「7万円不足」を埋めるパーツ

私たち夫婦の老後シミュレーションでは、月々約7万円の不足が見込まれています。 株価が上がったり下がったりして一喜一憂するよりも、「毎年確実に口座に入金される配当金」を積み上げることこそが、雪国の長い冬を越えるための安心材料なのです。

まとめ

50代・60代のNISA戦略とは
もし、

これから新規でINPEXを買うなら、私は慎重になるかもしれません。

しかし、既に「安値で仕込めた玉」を持っているなら話は別です。

「相場の変動は無視して、配当金という果実だけを美味しくいただき続ける」

これこそが、サラリーマン投資家が目指すべき、ストレスフリーな「自分年金」作りではないでしょうか。 私はこのINPEXと共に、どっしりと構えて老後を迎えるつもりです。

それでは、また。

株式投資は自己責任で

株式投資は、投資家が自己の判断と責任に基づいて行うものです。投資家は、自分の投資目的、投資に充てる資金、リスク許容度、投資に関する知識や経験などを考慮した上で、投資を行う必要があります。

株式投資には、投資元本の損失や利益の変動など、リスクが伴います。投資家は、投資によるリスクを自己の責任で評価し、自己の判断に基づいて投資を行う必要があります。

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