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JT(2914)株を買わない理由2022年9月2日株価みんな大好きJT株(2914):たばこ事業を世界展開しており、企業別の世界シェアは2018年時点で第4位(8.4%)。 2...

2025年も残りわずかとなりましたが、株式市場、特に日本たばこ産業(JT:2914)の株価は絶好調ですね!高配当銘柄としての人気に加え、ここ数年の力強い株価上昇を見て、「今からでも買いたい!」「この波に乗り遅れたくない!」と焦っている方も多いのではないでしょうか。

まずは、こちらの直近5年間の週足チャートをご覧ください。

ご覧の通り、株価は2021年頃の2000円台から、直近では6000円に迫る勢いで、見事な右肩上がりの上昇トレンドを描いています。移動平均線もきれいに上を向いており、一見すると「買い」一択のように思えます。

しかし、私はあえてここで警鐘を鳴らしたいと思います。

「チャートが強すぎる今だからこそ、JT株を買うのは危険かもしれない」

という視点です。

今回は、テクニカル分析の観点から、現在のJT株に潜む「高値警戒感」と「調整リスク」について、冷静に分析していきたいと思います。

1. 右肩上がりだからこそ怖い「天井掴み」のリスク

チャートは確かに美しい上昇トレンドを示しています。しかし、冷静に現状を認識する必要があります。それは、**「現在の株価は過去5年間で最も高い水準(最高値圏)にある」**という事実です。

投資の世界には「相場の熱狂の中で買い、悲観の中で売るな(=人の行く裏に道あり花の山)」という格言がありますが、現在のJT株はまさに多くの投資家が熱狂している状態に見えます。

株価が移動平均線から大きく乖離して上昇している場合、それは短期的な過熱感を示唆していることがあります。みんなが「まだ上がる」と思っている時こそ、実は相場の「天井」が近いかもしれないのです。今、このタイミングで飛びつくことは、「一番高い値段で株を掴んでしまう」リスクと隣り合わせであることを意識しなければなりません。

2. 忘れてはいけない過去の「調整局面」

もう一度、冷静にチャートを見返してみてください。「上がり続けている」ように見えるチャートでも、決して一本調子で上昇してきたわけではありません。

例えば、チャートの中盤、2024年の半ば頃には一時的に株価が大きく下落し、調整する局面がありました。

どんなに強い上昇トレンドにある銘柄でも、必ずこのような「調整(一時的な下落)」は起こります。もし、あなたが今の高値圏でエントリーした直後に、次にこの調整局面が訪れたらどうなるでしょうか?

高値で掴んだポジションは、あっという間に大きな含み損を抱えることになります。精神的にもきつい状態になり、最悪の場合、狼狽売りをして損失を確定させてしまうかもしれません。現在の位置は、そうしたリスクが高いポイントであると言えます。

3. 年末特有の「利益確定売り」圧力

さらに、時期的な要因も考慮する必要があります。現在は2025年12月18日。年末が差し迫っています。

今年、もっと安い価格でJT株を仕込めていた投資家たちは、今どう考えているでしょうか? 「十分に利益が出たし、年内に一旦売却して利益を確定させておこう」と考える投資家(特に機関投資家)は少なくありません。

年末に向けては、こうした利益確定の売り圧力が出やすくなります。これまでの上昇を支えてきた買いパワーが弱まり、上値が重くなる可能性が十分にあるのです。

そしてJT(2914)は12月に権利が確定する銘柄です。年明けには、12/26に権利どりの済んだ売り注文が出ることでしょう。あるいは12/27にはでるかもしれません。12/30大納会にはバーゲンセールをしているかもしれません。狙いはそこです。

まとめ

「休むも相場」。焦らず次のチャンスを待とう

JTが良い企業であり、魅力的な銘柄であることを否定するつもりは全くありません。しかし、「良い銘柄であること」と「今が買い時であること」は別問題です。

テクニカル分析の視点で見ると、現在は明らかに高値警戒域にあり、調整リスクが高まっているタイミングと言わざるを得ません。

株式投資で重要なのは、リスクとリターンのバランスです。今、リスクを冒して高値掴みに行くよりも、「休むも相場」と心得て、過熱感が冷め、再び株価が移動平均線に近づいてくるような「押し目」をじっくり待つのが、賢明な投資判断ではないでしょうか。

マーケットは明日も逃げません。焦らず、冷静にチャンスを伺いましょう。

それでは、また。

株式投資は自己責任で

株式投資は、投資家が自己の判断と責任に基づいて行うものです。投資家は、自分の投資目的、投資に充てる資金、リスク許容度、投資に関する知識や経験などを考慮した上で、投資を行う必要があります。

株式投資には、投資元本の損失や利益の変動など、リスクが伴います。投資家は、投資によるリスクを自己の責任で評価し、自己の判断に基づいて投資を行う必要があります。

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